診療科紹介

甲状腺外科外来

概要・特色
I.概要・特色

当科では甲状腺疾患の診断・治療を行っております。
(副甲状腺の診療も対応しております。)


甲状腺はのどぼとけ(甲状軟骨)の下にある、甲状腺ホルモンを作る臓器です。 甲状腺疾患は二つに分けて考えると分かりやすくなります。
〇ホルモンの量が異常となる病気(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症など)
〇甲状腺に腫瘤(しこり)ができる病気(甲状腺癌や甲状腺腺腫など)
当科では主として甲状腺のしこりの病気の診断と治療を行いますが、ホルモン異常の病気の診断・治療も行っております。

【医師からの一言】

首にしこりを見つけたり指摘されたりした場合、どこの診療科にかかればいいか迷うこともあるかもしれません。首の後ろ寄りのしこりの場合はリンパ節の病気のことがあり、まずは内科受診をお勧めします。あごや耳の下のしこりの場合は、多くは耳鼻科の疾患となります。一方で首の前面で「のどぼとけ(=甲状軟骨)」より下のしこりであれば、甲状腺が関わっていることが多くなります。



Ⅱ.検査 当科では触診・採血・超音波検査・(CT検査)を行って、甲状腺のホルモン異常の有無や腫瘤(しこり)が有るか無いかを診察し、必要に応じて生検(細胞診)を行って診断をしております。

Ⅲ.疾患と治療 診断が確定したのちに、患者さんに現状と今後予想されることを伝え、本人(および家族)と相談して治療方針を決定していきます。ご希望を配慮して当科での手術療法や薬物療法を行っております。

A) 甲状腺ホルモンが多い状態の疾患。

バセドウ病が代表的ですが、この疾患は放置すると命の危険を伴いますので、しっかりと治療する必要があります。薬物治療のほかに、場合によっては放射線治療や手術治療も選択されます。 他に炎症に伴う亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎という疾患もあります。 また、まれに腫瘤がホルモンを作るという疾患もあり、手術が必要となることもあります。 いずれにも共通する症状は「動悸や頻脈、体重減少、手の震え、多汗、倦怠感(だるさ)」などがあります。


B)甲状腺ホルモンが減ってしまう疾患。(甲状腺機能低下症)

橋本病(=慢性甲状腺炎)が代表となります。代謝が低下する疾患ですが、命にかかわることはありません。 症状としては「倦怠感(だるさ)、冷え性、足のむくみ、太るなど」となり、あまり特徴的な症状はありません。 ホルモン不足を認めた場合は薬物治療となります。

C)良性の甲状腺腫瘤

良性の甲状腺腫瘤の大部分は手術を行わないで様子を見ることが可能です。一方で、増大傾向のある場合や圧迫感などの症状のある場合、もしくは美容面から目立つ場合などにはご希望により手術を行って切除することも可能です。ホルモンを産生する特殊な腫瘤の場合には手術が必要になります。

D)悪性甲状腺腫(甲状腺癌)

甲状腺癌(『疑い』を含む)の場合は、さらに広がり具合(転移状況)を検査します。腫瘍の状態や全身状態、患者さんの希望を考慮して手術を行うかどうかを相談します。当科では甲状腺を全部切除する甲状腺全摘術や一部分だけ残す甲状腺亜全摘術を行って治療をしております(入院は1週間前後)。 癌の状態によっては、さらに放射線治療が必要になることがありますが、その際は群馬大学附属病院と連携して追加治療が可能です。


医師紹介
小田原 宏樹(おだわら ひろき)
  • 外科部長
  • 日本外科学会 外科専門医・認定医
  • 日本乳癌学会 乳腺専門医
  • 日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会 内分泌外科専門医
  • 日本甲状腺学会 専門医
  • マンモグラフィ読影講習会修了
【診察する上で大切にしていること】
わかりやすく説明することを努力しています。


高橋 仁(たかはし ひとし)
  • 外科手術室部長
【診察する上で大切にしていること】
外科処置は、必ず痛み、苦痛、不安などを伴います。自分でも痛みに弱いところもあるため、
出来る限り患者さんの立場に立った説明および処置を心がけています。
【やりがいを感じるとき】
「先生でよかった」「先生がいてくれてよかった」と声をかけてくれた時
【座右の銘】
「医は仁術なり」…名づけ親の遺志でもあるため