診療協力部門

ME科

MEとはMedical Engineer の頭文字で、臨床工学技士という国家資格を有した者の集まりです。2015年現在ME科には、臨床工学技士15名が在籍しています。当院での業務は、主に血液浄化業務と医療機器管理業務を中心に行っています。

ME科

ME科紹介
科長松村 昌樹

医療における臨床工学技士の仕事は、医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作および保守点検を行うこととされ、当院では主に、
 呼吸療法業務 人工呼吸器 吸入療法機器等
 血液浄化業務 血液透析 血液吸着 血漿交換等
 保守点検業務 業務に関係する機器の保守点検実施
を行っています。
院内の医療機器を安心して使用して頂けるようにME科スタッフ一同、心を込めて日々の点検を行っています。

科長 松村 昌樹

係長小川 浩司

当科では、機器の保守点検のみならず、血液浄化療法、人工呼吸療法といった様々な治療場面においての診療協力、支援を行っています。最近では、救急外来やラジオ波焼灼術といった治療場面における医師の支援、在宅NPPVやCPAPにおける患者の支援を積極的に行い、その業務の幅を広げています。今後も様々なチャレンジを行い、臨床工学の分野で多くの患者様のお役に立てればと思っています。

係長 小川 浩司

主任佐野 浩之

医療分野における機器の進歩と同時に、専門職種として臨床工学技士が担う業務の必要性が重要視されています。施設によって業務の違いはあれ多職種間でのチーム医療が必要とされる現在、業務連携や知識の共有が必須です。その中で臨床工学技士として知識・技術の提供及び情報共有を担っています。
日々の業務での技術磨きはもちろん、新しい知識を得るためにセミナーに参加したりと有効な自分磨きを怠らずにと考えています。

主任 佐野 浩之

ME科の理念
  • 当院の理念を実践し、率先して患者様のための業務に取り組みます。
ME科の基本方針
  • 我々は、患者様とその家族の皆様の立場に立って、高度な医用治療工学技術を提供します。
  • 我々は、常に患者様とその家族の皆様の人権に配慮し、確実な医用安全工学技術を提供します。
  • 我々は、日々努力研鑽し、最高水準の医用工学技術をすべての人に提供します。
血液浄化業務

当院の血液浄化室は、2013年7月より新棟へ移転し1階と2階にそれぞれ分かれています。1階111床、2階が15床となっており、月~土曜日1日2クールの人工透析業務を行っております。
患者数は380人以上となり群馬県一のベッド数を誇る透析室となっています。ON-lineHDFも行っており水質管理にも力を入れています。
血液透析監視装置は、多人数用監視装置116台内ON-lineHDF使用可能なコンソール49台、個人用装置が12台あります。
多人数用RO装置4台、溶解装置4台、供給装置4台が稼働中です。
当院では、血液透析療法以外に腹水濃縮濾過(CART)持続的血液透析濾過療法(CHDF)や血漿交換療法(PE)、血液吸着療法(LDL吸着、薬物吸着etc)などの血液浄化療法全般を行っています。潰瘍性大腸炎やリウマチに対する白血球系細胞除去療法の白血球除去療法(LCAP)・顆粒球吸着療法(GCAP)も行っています。

  • 1階 血液浄化室

    1階 血液浄化室

  • 1階 RO・供給装置

    1階 RO・供給装置

  • 2階 血液浄化室

    2階 血液浄化室

  • 2階 RO・供給装置

    2階 RO・供給装置

中央医療機器管理室
中央医療機器管理業務

中央医療機器管理室での主な業務は、輸液ポンプ、シリンジポンプ、人工呼吸器などの各部署への貸出、各機器の修理・定期点検などを行っています。人工呼吸器をはじめとする医療機器を常に安全に使用できるように保守・点検・管理業務を行っています。

ME科中央医療機器管理室、保守点検室

機器返却室・保守点検室では、貸出機器の返却口兼、機器の使用後点検や定期点検・修理などの保守点検作業を行います。各機器の修理講習修了者が点検・修理を行うことにより、部品のみの供給で、安価に使用復帰出来機器の使用不能期間短縮が可能になります。

中央医療機器管理体制の必要性

中央管理体制は、使用時に貸出→使用→返却→点検というサイクルを確立し、危機を介して感染防止や機器の異常早期発見が可能になります。また、今まで看護師が業務の合間に行っていた点検を中央管理化することでMEが点検を担いますので、看護師がより看護業務に専念できます。当院は現段階では一部中央管理体制を導入、病棟定数配置体制となっていますが、体制が整い次第順次中央管理体制への移行を考えています。

中央医療機器管理室

中央医療機器管理室

中央医療機器管理室

院内ラウンド

人工呼吸器が稼働中は、午前と午後人工呼吸器の稼働中点検を行っています。主な点検内容は、駆動源の確認・回路接続部等からの漏れ・設定値と実測値の確認・適正カフ内圧確認です。人工呼吸器の交換もMEが行っています。
また、医療機器をはじめとし医療材料など医療安全に関与するものに精通する職種として人工呼吸管理化のみに関わらず、院内を歩いているときには常に目を光らせています。


【人工呼吸器 9台、輸液ポンプ 140台、シリンジポンプ 75台、超音波ネブライザ40台】

院内ラウンド

院内ラウンド

VAAG・PTA業務

当院では、シャント部の狭窄音発見時等に血管造影(AG)を行い、必要に応じてバルーンを血管内に挿入し、狭窄部を拡張する経皮的血管拡張術(PTA)を行っています。
そのAG・PTA業務において、医師の直接介助と間接介助を臨床工学技士が行っており、その際に必要な物品の管理もME科で行っています。
透析患者にとって大事なシャントを長く使用できるように定期的に血管造影を行い、狭窄が発見されるとPTAへ移行します。

VAAG・PTA業務

PTA施行により、シャント閉塞を未然に防ぎ、シャントを長く使用することが出来ます。
通常、シャントの完全閉塞時は、再建術の適応となります。再建後、新たなシャントが使用可能になるまでの期間、体にカテーテルを留置しなければなりませんし、当然『入院』という運びになります。しかし、PTAを施工することで狭窄部が改善されれば、今のシャントを継続して使用できますので、『入院』が必要ありません。つまり、PTA施工後は通常の『外来』で透析を続けることが可能になります。

院内教育

医療機器の安全に関する研修会と題して、毎月ME科主催の院内研修を行っています。さらに、新卒の看護師や病院実習生を対象とした研修会をはじめ、随時勉強会を実施しています。


日本透析医学会学術総会における発表演題
第60回 日本透析医学会学術総会(2015)

  • 透析困難症に対する前希釈ON—lineHDFが有効であった症例
  • 血液浄化室においておいて使用されるべき血糖測定器の検討
  • 抗血栓性に優れたPMMA膜ダイアライザーNF-Hの臨床評価

第59回 日本透析医学会学術総会(2014)

  • クエン酸熱水洗浄における効果と機器への影響
  • 室内環境による温冷感調査と改善策の検討②

第58回 日本透析医学会学術総会(2013)

  • 当院における至適透析の現状と改善
  • 室内環境による温冷感調査と改善策の検討

第57回 日本透析医学会学術総会(2012)

  • 当院の透析患者における睡眠時無呼吸症候群の実態調査とJESSTMの有用性
平成27年度実績(AG、PTA)
AG 335件 PTA 270件