診療科紹介

乳腺・内分泌外科外来

概要・特色

当科では乳腺疾患および甲状腺疾患の診断・治療を行っております。


I.検診

当院は地域における「乳がん甲状腺がん個別検診」の一次診療機関です。検診対象の方はマンモグラフィ検診および甲状腺触診検診を受けることができます(健康増進・予防医学センターにて)。また、二次診療機関にも指定されており、当科では検診結果が「要精検」であった方の精密検査を行っております。


II.診断

当科では触診・マンモグラフィ・超音波検査・(CT検査)を行って、乳腺や甲状腺に腫瘤(しこり)が有るか無いかを診察し、必要に応じて生検(針生検・細胞診)を行って確定診断を行っております。


A) 乳腺疾患

乳癌、乳腺良性腫瘍(線維腺腫など)、乳腺炎、乳腺症などの病気があります。乳房に「しこり」「いたみ」「赤み」「乳頭のただれ」「授乳中でない方の乳頭からの分泌」がある方や、「わきの下のしこり」がある方が対象となります。


B) 甲状腺疾患

甲状腺の病気にはホルモンの分泌量が異常となる病気(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症など)と、甲状腺にしこりができる病気(甲状腺癌や甲状腺腺腫など)があります。当科では原則として甲状腺のしこりの病気の診断と治療を行います。(ホルモン異常に関する病気の場合、内科にて対応可能です。)


C) 副甲状腺疾患

高カルシウム血症を引き起こす副甲状腺疾患の診断および治療を行うことができます。


III.治療

診断が確定したのちに、患者さんに現状と今後予想されることを伝え、本人(および家族)と相談して治療方針を決定していきます。ご希望を配慮して当科での手術療法や薬物療法を行っております。一方で、当院では対応できない疾患や状態の場合には、近隣病院と連携を取り、紹介も行っております。


A)良性乳腺疾患の治療

基本的に様子を見ること(経過観察)が可能ですが、ご希望により切除いたします。


B)乳癌の治療

乳癌の治療には、「手術療法」「薬物療法」「放射線治療」がありますが、どれか一つを行うというのではなく、状況により組み合わせて行っていく必要があります。乳癌が確定したのちは、さらに進行状態を検査して「手術療法」「薬物療法」「放射線治療」の必要性や順序を検討していくことになります。
当科では乳房温存術および乳房切除術などの乳癌手術(入院は1週間前後)が可能です。また、術前抗癌剤治療や術後抗癌剤治療、術後のホルモン療法も行うことが可能です。一般的に、乳癌の手術後は10年前後の通院が必要となります。


早期乳癌の場合、手術においてセンチネルリンパ節生検が適応となりますが、当院では必要な設備が無いため、群馬大学附属病院や太田記念病院等を紹介しております。通常の腋窩リンパ節郭清は可能です。 また、乳房温存術の場合、術後に放射線治療(通院で25回程度行う)が必要となりますが、特に指定が無い場合は桐生厚生病院の放射線科にて行っていただいております。


当科は乳癌の再発治療も行っております。再発治療においては苦痛除去(緩和治療)を第一の目的に治療をしております。その中で抗癌剤やホルモン剤を用いた薬物療法を行い、腫瘍の縮小や延命を目指しております。当院には緩和病棟もあり、緩和チームとも連携して診療しております。


C)良性甲状腺腫の治療

良性甲状腺腫瘤の大部分は手術を行わないで様子を見ることが可能です。一方で、増大傾向のある場合や圧迫感などの症状のある場合、もしくは美容面から目立つ場合などにはご希望により手術を行って切除することも可能です。


D)悪性甲状腺腫(甲状腺がん)の治療

甲状腺癌(疑いを含む)の場合は、さらに広がり具合(転移状況)を検査します。腫瘍の状態や全身状態、患者さんの希望を考慮して手術を行うかどうかを相談します。当科では甲状腺を全部切除する甲状腺全摘術や一部分だけ残す甲状腺亜全摘術を行って治療をしております(入院は1週間前後)。癌の状態によっては、さらに放射線治療が必要になることがありますが、その際は群馬大学附属病院と連携して追加治療が可能です。

医師紹介
高橋 仁(たかはし ひとし)
  • 外科手術室部長
【診察する上で大切にしていること】
外科処置は、必ず痛み、苦痛、不安などを伴います。自分でも痛みに弱いところもあるため、
出来る限り患者さんの立場に立った説明および処置を心がけています。
【やりがいを感じるとき】
「先生でよかった」「先生がいてくれてよかった」と声をかけてくれた時
【座右の銘】
「医は仁術なり」…名づけ親の遺志でもあるため
小田原 宏樹(おだわら ひろき)
  • 外科部長
  • 日本外科学会認定医・専門医
  • 日本乳癌学会専門医
  • 日本内分泌外科学会専門医
【診察する上で大切にしていること】
患者さんおよび家族が理解しやすいように、説明の際には時間をかけ、極力専門用語を
使わないようにしております。
【やりがいを感じるとき】
患者様本人および家族の理解・納得がみてとれた時。治療により良い結果が得られた時。
【座右の銘】
「急がば回れ」「郷に入っては郷に従え」…いずれもなかなか実践が難しいです。